Edwards E-LP-92SD
vs.
Epiphone LesPaul Standard!!
2008年2月4日に新しく購入したEdwards E-LP-92SD(CHS)。値段は78880円(パーツ交換含め)。 そして2006年7月に購入し、メインギターとして使用してきたEpiphone LesPaul Standard。値段は44100円(純正)。 この2台のギターがどのように異なるのか、形状・サウンドなどについて検証していきます。 |
Edwards E-LP-92SD | Epiphone LesPaul Standard |
まず明確に違うのはボディカラー。チェリーサンバーストとハニーバーストの違いである。 2台ともトップはフレイムメイプルを使用しているので、杢目はしっかりしている。 Edwards E-LP-92SDのほうがやや杢目がわかりやすいだろうか。 続いて、細部について比べてみましょう。 |
Edwards E-LP-92SD | Epiphone LesPaul Standard |
ボディ裏のカバーの部分はEdwards E-LP-92SDがブラック、Epiphone LesPaul Standardがクリームとなっている。 カッタウェイ部分はEdwardsのほうがカーブがきつく、Epiphoneのほうがカーブが緩い。 ストラップピンは2台とも形状が違い、Epiphoneのほうは下にクッションがついている。 |
Edwards E-LP-92SD | Epiphone LesPaul Standard |
まずはピックアップの違いから。 EdwardsのほうはフロントがSeymourDuncan SH-1n、リアがSeymourDuncan SH-4(JB)である。 EpiphoneのほうはフロントがAlnico Classic HB、リアがAlnico Hot HBである。 ピックアップの高さを調節するネジはEdwardsが−ネジ、Epiphoneが+ネジとなっている。 トグルスイッチはEdwardsのほうはESP製のものに交換しており、元はクリーム色のものである。 スイッチ周りの文字の書体はEdwardsは角ばった書体、Epiphoneは細く丸みを帯びた書体となっている。 スイッチ周りのギザギザはEdwardsは粗く、Epiphoneは細かい。 スイッチ自体はEdwardsのほうはやわらかく、Epiphoneのほうは硬い。 ブリッジはEdwardsは細めのネジのみでつけられているのに対し、Epiphoneはボディにワッシャーのようなものが 固定されており、そこに太めのネジで固定されている。 テールピースも同様である。 |
Edwards E-LP-92SD | Epiphone LesPaul Standard |
ネックはEdwardsのほうが太く、Epiphoneのほうが薄い。 Edwardsのほうはジョイント部分付近のネックが厚みを増して作られているため、ハイポジションへ移行するときの ストレスはさほどない。 Epiphoneのほうはハイポジションに移行するときにジョイント部分付近でつかえてしまうことがある。 しかし、それを除けば演奏性はEpiphoneのほうが上かもしれない。 ストラップをつけて演奏すると、Edwardsはヘッド側が軽く、Epiphoneは重い。 指板はおそらく両者とも同じ材であると思われるが、色はEdwardsのほうが濃い。 フィレットはEdwardsは丸みを帯びた台形、Epiphoneはかまぼこ型、といった感じである。 ナットはEdwardsのほうは高さが低く、Epiphoneのほうは高い。 Edwardsは牛骨製、Epiphoneはプラスチック製であろうか? |
Edwards E-LP-92SD | Epiphone LesPaul Standard |
ペグはEdwardsはツマミの部分がプラスチック製で、Gibsonのものを意識してることがわかる。 Epiphoneはグローバーペグでしょうか?しかしながら3弦のチューニングが若干不安定。 Edwardsはおそらく日本製であると思われるが、Epiphoneのほうは「Hand-Crafted In Chaina」の文字。 ヘッドの形状はEdwardsはGibsonのコピー、Epiphoneはオリジナル、といった感じがする。 ロゴは2台ともおそらく貝か何かを使っていると思われる。 ヘッド中央にはEdwardsには「Limited MODEL」の文字。 EdwardsはGibsonのライセンスを受けてないんで「LesPaul MODEL」は名乗れません。 対するEpiphoneはちゃんと「LesPaul MODEL」の文字。 書体も若干2台で違う。 ロッドカバーはEdwardsは鋭利なデザインでネジ1つでの固定。 EpiphoneはGibsonのものに近いデザインでネジ3つでの固定となっている。 |
※ここではZoom G7.1utを用いて録音した音源を使用します。 シールドはカナレのものを使用し、エフェクターからPCに直でインプットして録音しています。 ミキシングはフリーソフト「KRISTAL」を用いています。 KRISTAL付属のエフェクトを少し使用していますので、元音とは若干異なります。 また、大型アンプで鳴らした時の音はまた違ったものとなりますので、ご了承ください。 あくまで「参考程度にこういうサウンド」というだけですので悪しからず。 |
Booster (Range=4 Tone=7 Gain=1 Level=100) ↓ Zoomノイズリダクション (Threshold=6) ↓ MS Drive(Marshall JCM2000) ↓ EQ (Bass=-2dB Low-Mid=5dB Middle=9dB Treble=8dB Presence=0dB Harmonics=-4dB Tone=21) ↓ Cabinet Mic(Dyna) ↓ Reverb (Room Decay=20 PreDelay=5 Tone=5 Mix=60) |
1.リードサウンド @リアPUのみ Edwards E-LP-92SD サウンド Epiphone LesPaul Standard サウンド Aフロント+リアPU Edwards E-LP-92SD サウンド Epiphone LesPaul Standard サウンド BフロントPUのみ Edwards E-LP-92SD サウンド Epiphone LesPaul Standard サウンド |
リアPUのみ、フロント+リアPU、フロントPUのみのどのサウンドをとってみても、 Edwards E-LP-92SDは音抜けがよく、Epiphone LesPaul Standardは音の芯がしっかりしている。 またサスティーンもややEpiphoneがEdwardsを上回っている。 生音でもEpiphoneのほうが鳴りがよい。 ブリッジやナットなどの違いによるものであろうか? それともEpiphoneのほうが弾きこんでいるからであろうか? いずれにせよ、Epiphoneに合わせた音のセッティングなので、Edwardsには合わなかったのかもしれない。 EdwardsのほうはあまりTone・Gainを上げすぎないほうがいいようだ。 音抜けで言えばEdwards、コシでいえばEpiphone、という感じである。 |
2.リフ+バッキング (リアPUのみ) Edwards E-LP-92SD サウンド Epiphone LesPaul Standard サウンド |
ロングトーンでのサスティンは2台ともさほど差はないが、Edwardsのほうがやや低音域が出やすい感がある。 Edwardsのほうはまだサウンドに深みがなくて危なっかしい感じはしますね。 しかしながら音抜けはよく、エフェクターののりも良い。 Epiphoneは音の芯がしっかりしており、落ち着いた感のあるサウンド。 |
Booster (Range=4 Tone=8 Gain=2 Level=100) ↓ Zoomノイズリダクション (Threshold=6) ↓ Marshall Guv'nor ↓ EQ (Bass=4dB Low-Mid=5dB Middle=9dB Treble=8dB Presence=0dB Harmonics=-4dB Tone=15) ↓ Cabinet Mic(Dyna) ↓ Reverb (Room Decay=20 PreDelay=5 Tone=5 Mix=60) |
ソロ (リアPUのみ) Edwards E-LP-92SD サウンド Epiphone LesPaul Standard サウンド |
演奏はKISSのライブでのAceのソロを省略してかなりショボくした感じです・・。 トーンは控え目のほうがEdwardsはいいですね。 やはりエフェクターのりがいいです。 低音域もやはりEdwardsのほうが伸びがいいですね。 Epiphoneは相変わらず音の芯がしっかりしてますね。 Edwardsはデカいアンプで鳴らさないと音の芯が出にくいのかもしれませんね。 店舗で試演奏したときは割としっかりとりた音出てたんで・・。 |
Limiter (Threshold=10 Raito=7 Release=10 Level=80) ↓ Zoomノイズリダクション (Threshold=7) ↓ JC-Clean ↓ EQ (Bass=2dB Low-Mid=2dB Middle=10dB Treble=8dB Presence=4dB Harmonics=3dB Tone=20) ↓ Chorus (Depth=30 Rate=25 Tone=0 Mix=50) ↓ Reverb (Room Decay=20 PreDelay=5 Tone=5 Mix=60) |
アルペジオ @リアPUのみ Edwards E-LP-92SD サウンド Epiphone LesPaul Standard サウンド Aフロント+リアPU Edwards E-LP-92SD サウンド Epiphone LesPaul Standard サウンド BフロントPUのみ Edwards E-LP-92SD サウンド Epiphone LesPaul Standard サウンド |
全体的にEdwardsのほうは音が若い感じであり、Epiphoneは音がなめらかで出力も大きい。 中音域はEpiphoneのほうが出やすい感がある。 ダンカン製PUは音がやや硬めでくっきりしたサウンド、アルニコ製PUは音の芯が太くしっかりしている印象。 フロント+リアPUで分かることだが、Edwardsのほうが幅広いジャンルに対応している感がある。 オールマイティに使えるサウンドはEdwards、音の芯がほしい場合はEpiphoneといったところであろうか? やはりピックアップや構造の違いはサウンドにかなり影響を与えるようだ。 |
この2台は形状だけでなく、音に関わるピックアップやブリッジ、ナット部分にも違いが見られた。 録音してみてもその差は出ており、ジャンルによって使い分けができそうだ。 Edwards E-LP-92SDは音抜けがよく、Epiphone LesPaul Standardは音の芯が太くしっかりしている。 しかしながら、ブリッジやエフェクターの設定によっても音の良し悪しは変わってくる。 また、使用するアンプによっても音はずいぶん変わってくる。 それぞれキャラクターが異なるので、それぞれに合った音を追及していかなければならないだろう。 この2台を手にすることにより、ピックアップや構造の違いによるサウンドの違いを実感することができた。 2台とも大切に、しっかり弾きこんでいきたいと思う。 (終) |